著書「爆弾」は面白いの?あらすじと3つの面白いポイントを紹介いたします!

『このミステリーがすごい! 2023年版』『ミステリが読みたい! 2023年版』でW1位となった著書「爆弾」を読んでみました。

これだけ注目を集めておりますし、今では書店にいけば目立つ場所に置かれておりますのでに気になった人も多いのではないでしょうか?

この記事では「爆弾」のあらすじを紹介すると共に、実際に私が読んでみて面白いと感じた3つのポイントを紹介したいと思います。

※一部ネタバレもございますのでご注意をお願いします。

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著書「爆弾」のあらすじ(※ネタバレ含む)

1回目の爆発

酒に酔って自販機を殴り、かけつけた店主にも暴行を加えたことで男は連行されました。

名前は「スズキタゴサク」と名乗り、自身は霊感があるからこれから起きる事件を予知できると言います。

「スズキ」は中年で小太り。いがぐり頭で頭頂部には十円ハゲがあります。住所も忘れたと言い、正体がまったくつかめない男です。

刑事の等々力が取り調べを行っていたところ、秋葉原で何かが起きると予言をし、5分後に実際に秋葉原で爆発が起きます。

そして、スズキは「ここから三度、次は1時間後に爆発する」と予言します。

スズキはあくまで自分は予言しただけであって、爆発を仕掛けた人物ではないと言い事件には関与していないと言います。。

2回目の爆発

スズキの予言通りに秋葉原爆発から1時間後に次は東京ドームのそばで2回目の爆発が起きます。

爆発が起きる前に野球の話を出しており、事件が起きる場所を匂わせていました。

この段階ではまだ、爆発事件の首謀者であると言い切れませんが、予言を2回も的中させた事もあり、爆弾と無関係であるとは言い切れませんでした。

2回目の爆発が起きてしまった事もあり、警視庁の特殊操作係の「清宮」と清宮の部下である「類家」が取り調べを行う事になります。

3回目の爆発

清宮がスズキに取り調べを行いますが、スズキは全然霊感が働かないと、とぼけます。

しかし、清宮ができるだけ霊感が働くように協力したいと言い、「まずは場所を変えてみてはどうか?」と発言した直後、スズキから「九つの尻尾」というクイズゲームをしたいと提案がありました。

内容はスズキが清宮に九つの質問をしてそれにこたえるというものです。九つの質問を終えた後にはその人心の形がわかるという意味不明のゲームです。

よくわからない質問が続く中、「長谷部有孔」という名前がスズキの口から出てきます。

長谷部有孔は等々力や等々力の上司である鶴久がお世話になった先輩でありますが、過去にお恥ずかしい不祥事で刑事を辞職し、その後自殺した人物になります。

スズキはわざと暴行事件をおこし、長谷部有孔がいた警察署にやってきたのでした。

中々情報が聞き出せなく、清宮は焦っていたところ、スズキは次の爆弾の箇所をクイズにしました。また、ヒントを言った時には指を立てる事で爆弾の場所を明確にしておりました。

このクイズの内容がかなり意味不明で難しいのですが、類家は相当頭が切れ、爆弾の設置されている箇所を特定することができ、3回目の爆発は被害が出ずにすみました。

4回目の爆発

清宮とスズキの取り調べは続いておりました。

ズズキは人間の命の不平等さ、人間であればだれしも持っている欲望や黒い部分について語りました。清宮は否定はするものの、スズキの発言が的を得ている部分もあり、徐々にスズキの世界に引き込まれていきます。

スズキは4回目の爆発に関するクイズを出し、次は子供が狙われている事が判明しました。

しかし、類家には何かが引っかかってありましたが、清宮は「スズキに惑わされてはいけない」と幼稚園や小学校等、子供が関係する施設に警察を手配することにします。

無事に幼稚園から爆弾を回収する事ができますが、スズキが予告していた時間に4回目の爆発は起きてしまいます。代々木公園にいるホームレスを狙ったものでした

スズキは明確にヒントを出しており、清宮自身も潜在的に実は気づいていたのです。

子供とホームレスを天秤にかけたときに、無意識に子供を選択してしまっていたのです。清宮は人間の命は平等であると発言しておりましたが、無意識に命の選択をしていたのでした。

スズキは清宮に「子供が被害に遭わなくてよかったですね、いまほっとしていますか?」と発言をし、冷静さを失った清宮はスズキの指をへし折ってしまいました。

スズキは泣きながら「ひゃっひゃ」と笑い続けていました。

そして、暴力の証である折られた指を清宮に見せつけ、「これがあなたの、心の形です」と言います。

爆弾はこれから2度起きる

4回目の爆発が起きた後にスズキは「次の相手は誰ですか?」と発言します。

何と1回目の爆発が起きた際にスズキが「ここから3度爆発が起きる」という予言をしますが、実は4回目の爆発までが一度目の爆発であり、今後爆発は2度起きる事が判明しました。

心の折れた清宮はズズキに勝利し、2度目、3度目の爆発を食い止める事ができる事ができるのでしょうか?

そしてズズキの「目的は?」「正体は?」「長谷部有孔との関係は?」

物語の終盤には驚愕の真実が明らかになります。

著書「爆弾」が面白い3つのポイント

ハラハラな展開

爆弾という極めて危険な凶器との戦いが緊張感をもって本を読むことができます。

爆発を止めるためには、巧みな話術で翻弄してくるスズキタゴサクに勝利しなければならなく、スズキタゴサクとの取調室の会話には、一言一句聞き逃してはいけない緊張感があります。

スズキタゴサクという男

スズキタゴサクというという人物が本当に謎です。

見た目も中年の太ったはげで、悪のカリスマとは到底呼べないですが、頭はかなり良く、刑事との心理戦は本を読む手が止められません。

スズキタゴサクは自分の未来に希望がなく、死刑も恐れていない、ひたすら人を壊すロジックを繰り出してくるような人間であり、スズキタゴサクに関わった人物はズズキの世界に引きこまれてしまうほどであります。

人間であれば誰しもが抱いている醜い感情の全てを具現化したものが「スズキタゴサク」という人物であると私は思いますが、彼のロジックには共感してしまう部分もあります。

スズキの「目的は」「正体は?」、「なぜわざと捕まったのか?」、「長谷部有孔とはどういう関係なのか?」等、謎めいた部分が本を読み進めてしまいます。

黒幕がいる

実はスズキタゴサクは爆発事件の首謀者ではありません!

完全にスズキタゴサクが計画した犯行だと思っていたので驚きました。

絶妙なクイズと話術で警察を翻弄し、爆発を成功させ、スズキという人間を世の中に知らしめたいと思っている奇妙な人間であるので、完全に犯人だろうと思っておりましたが真相は違いました。

真相は是非本を手に取ってみてください。

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