
2022年6月19日に行われたTHE MATCH 2022のメインイベント那須川天心VS武尊の試合について語っていきます!
まず、この試合を実現していただきました関係者の皆様ありがとうございました。
武尊選手、那須川天心選手ありがとうございました。
では、この日のTHE MATCHについて語っていきます。
計量
前日計量は両選手とも規定体重の58㎏を下回りクリアしました。
武尊選手は計量前にもガムを噛んでは出してという作業を繰り返していたので、印象的でありました。那須川天心選手はめずらしくぎらぎらした雰囲気で、武尊選手はいつも通りどっしり構えた表情で相手をみておりました。

武尊選手は減量苦があったとは思うが、無事計量をクリアできてよかったと思いました。
当日計量62㎏も両者クリア。
武尊選手の安堵の表情が印象的でした。武尊選手の計量の裏側を是非YouTubeでも何でも良いので知りたいと思いました。予想では水分だけで4㎏近く体重が戻り、まともな食事はとれていないのではないのかと思います。
減量苦で言えば武尊選手ですが、那須川天心選手も適正体重が55㎏なので仕方がないところだとは思いました。
オープニングセレモニー
オープニングセレモニーの2人の表情も素晴らしかった。
全てを背負った覚悟がでている武尊選手の表情

この雰囲気を全力で楽しんでいる那須川天心選手の表情

2人の入場時の声援はすごかった。

煽りV
那須川天心選手はK-1の試合に乗り込み、試合後の武尊選手にグローブタッチするシーンは有名かと思いますが、実は武尊選手のタイトルマッチが終わった後にリングに上がってやろうと思っていたら警備員に止められたようです。
那須川天心選手はとにかくK-1で輝く武尊選手に嫉妬していました。
K-1に行ってもよいとRISEの伊藤会長に言われたのですが、逆に「絶対に行かない、この人についていく」と誓い、ついにRIZINのリング上で観客にしかけました。「みなさん誰との試合を見たいですか?」と。
那須川天心選手がRIZINで試合をするたびに武尊選手への誹謗中傷は増えていきます。日が経つにつれて、誹謗中傷は激しくなっていき、また、K-1が悪く言われることがきつかったと武尊選手は言っておりました。
2人は試合を重ねどんどん簡単に名前をだせないほどの選手になっていきますが、武尊選手は那須川天心選手のアピールに「やろうぜ」と言いたかったのですが、両団体の溝が深くなることをおそれ実現が遠のいてしまってはいけないと思いアンチの誹謗中傷にただ耐えました。
武尊選手は実現すれば良いんだとK-1のオーナーに直談判をしました。この試合が組まれなければ、格闘技を引退するとまでの覚悟がありました。
それから武尊選手もこの試合に向けて少しずつ発言するようになりました。
団体の壁は少しずつ壊れはじめ、ようやく実現することができたのです。
この試合に続編はありません。今日で結末を迎えます。
「君がいたからきっとこの世界は素晴らしい」
「格闘技とは敗者を決めるための残酷な決闘である」

「格闘技があるからこの世界は素晴らしい」
個人的に武尊選手のこのラスボス感がめちゃ好き。

2人の表情もめちゃ良い。


入場
この試合の入場は今までの格闘技の歴史の中でも最高の入場ではなかったのかと思います。
ゴンドラに乗って、入場する格闘技の試合とかこれまであったのかもわからないですし、今後もそういった入場ができるような試合はあるのかなと思います。
そういった意味でも伝説の試合です。

武尊選手は本当に覚悟を決めている表情でしたが、いつもと表情は違う感じがあり違和感を感じました。

那須川天心選手も覚悟が決まっている表情ではありますが、この雰囲気を存分に楽しんでいる表情でありました。
試合

1R
1R目の最初の攻撃は那須川天心選手の左ストレート。これは当てにいくというよりも相手の反応を確かめるため、距離を測るために打ったパンチでした。
その次は武尊選手の右ミドルキック。相手の外側にポジショニングできていたため、那須川のローキックも当たりませんでした。
ここからは那須川天心選手の右ジャブが武尊選手に当たりはじめたり、出入りの速いワンツーで少しづつ武尊選手に当てていきます。
プレッシャーを強めにしていたところで、武尊選手のストレート、フックに合わせて左フックでダウンを奪ったところで、1Rが終了します。

2R
武尊選手はまだ距離がつかめなく、戦いずらいそうな感じでしたが、1Rダウンをとられているため、プレッシャーをかけ続けます。
那須川天心選手はジャブが的確で武尊選手の侵攻を食い止めるのがすごかったです。
お互いが前に出たところで武尊選手がバッティングをしてしまい、試合は少し中断します。
それでも武尊選手は前に出続けて、少しづつ武尊選手の攻撃が那須川天心選手をかすめてきます。

武尊選手のプレッシャーがやばくなってきたところで、那須川天心選手は組付きにきて、投げてしまう形になります。
武尊選手のプレッシャーが強くなったところでゴングがなり2Rが終了します。
3R
武尊選手はプレッシャーをかなり強くします。那須川天心選手はバックステップを取ったり、距離が近くなるとクリンチにいったりと連打を許しません。
それでも武尊選手はアグレッシブに攻め続けます。

あれだけのプレッシャーをかけられると普通の選手は疲れて徐々に攻撃をかわせなくなるのですが、那須川天心選手はほとんどのパンチを避けていました。
武尊選手は攻撃をもらう覚悟で攻め続け、攻撃をもらっても笑って攻撃を返していきます。
最後の10秒は凄まじい殺気で武尊選手は攻め続け、攻撃を当てていましたが、時間が足りず試合終了。

感想
両者の強さが見れた試合で本当にすごい試合でありました。
世紀の一戦は世紀の凡戦と言われることがありますが、この試合に関しては凄まじい試合であったことは間違いないです。
両者の背負っているもの全てがぶつかった試合であり、この試合で多くの人に感動を与えたと思います。
ありがとうございました。

コメント