K-1、格闘技界のスター武尊選手。
武尊選手の試合はとても面白くて、試合を観る人の心をつかみます。武尊選手の試合があって、K-1が盛り上がったと言っても過言ではありません。
どの試合も面白いのですが、個人的に武尊選手の面白い試合をランキングにしてみました。(どの試合も面白いですが、個人的に面白い試合です。)
武尊選手の試合が面白い理由
武尊選手の試合が面白い理由は「命を削る戦い方である」からであります。
武尊選手は、技術力ももちろん高いのですが、技術よりも気持ちで戦うファイターであります。
被弾を覚悟しながら相手と近い距離で戦う事、相手も危険であるが自分も危険である距離まで詰めて戦っているため、面白い試合になります。
危険な距離で戦っている理由としては、ただ強くても注目をされなければK-1が盛り上がらないからという思いもあるからです。
武尊選手が面白い試合、注目を浴びる試合をしてきたからこそ、今のK-1があると言っても過言ではありません。
武尊選手の試合面白さランキング【トップ10】
個人的に面白いと思った試合をランキング付けしました。
参考として、「白熱度(試合の盛り上がり)・注目度(試合自体の注目度)・煽り度(対戦相手の煽り具合)」等5段階評価を載せてありますが、ランキングは個人的なランキングですので、この5段階評価はランキングに反映しておりません(笑)
注目度や煽り度というのはK-1自体が盛り上がってきた今と昔では同じ条件ではないと思いましたので、、、
10位 ブバイサ・パスハエフ
白熱度:☆☆☆☆
注目度:☆☆
煽り度:☆☆☆
この試合は対戦相手であるブバイサ・パスハエフ選手が前日の計量で、契約体重から約1㎏もオーバーとなっておりました。
武尊選手は対戦相手の計量失敗が理由で試合ができなくなる事は絶対ありえないし、グローブハンデや対戦相手の減点スタートがあるのも嫌だとK-1側にも話してハンデ一切なしで試合が行われることになりました。(計量失敗があると何かしらのハンデが基本的にはあります)
対戦相手は挑発的でありゴングがなった後も手を出してくるなど、すこし乱闘が起きそうな雰囲気もありました。
ボルテージの上がった武尊選手は顔面で一度ダウンを奪い、えぐいボディ打ちで相手をKOし、武尊選手ファンは超スッキリする試合となりましたし観客は多いに沸きました。
9位 ビクトー・サラビア
白熱度:☆☆☆☆☆
注目度:☆☆☆
煽り度:
この試合はYouTubeの再生回数もかなり高いです。
対戦相手のビクトーサラビア選手はストリートファイトに明け暮れていた元ギャングという事もあり武尊選手も認めるほど、気持ちの強いファイターでありました。
1R、2Rと徐々に削っていき武尊選手の流れになっている時に、ビクトーサラビア選手の後ろ回し蹴りが武尊選手の金的にもろ直撃します。
蹴りから腹を守ろうと足を上げていた時であったため、サポーターではなく直にあたったといいます。
まったくたちあがれず、試合は5分間ほど中止しました。嘔吐や冷や汗等で口が乾ききっていたのですが、ラウンド途中の為水分補給はできなかったとのことです。
しかし、武尊選手の試合を観に来てくれた人の為に試合を終わらせることが絶対にできないと思い、再び試合を再開させます。
武尊選手は脱水状態であった為、長引けばやばいと思い、どんどんと仕掛け最終的にはKOで勝利し、会場は大盛り上がりとなりました。
8位 ユン・チー
白熱度:☆☆☆☆☆
注目度:☆☆
煽り度:☆☆☆
初代フェザー級王者決定戦での準決勝の試合です。
武尊選手はもともと58㎏で試合をしていたので武尊選手の為にできた階級といってもいいです。
武尊選手にとっては2階級制覇がかかっているトーナメントであったので注目度も高かったと思います。
ユン・チー選手は全戦で神戸選手にKO勝利していたこともあり、勢いのある選手でした。
戦う前からニヤリとした表情で、武尊選手を見つめていたため、武尊選手はイライラしていたようです。言葉はわるいですが「まじ殺す」と思って試合に臨んだようです(笑)
ユン・チー選手は1R目に武尊選手にボディを打ち、効かせる場面もありました。武尊選手も負けじとパンチをヒットさせ、1R終了のゴングに睨みあう展開に。
2R目に武尊選手は有効打をあてていきダウンを奪います。一度ダウンを奪ったら武尊選手は逃がさない!一気に距離を詰めて殴りまくりKO勝利となります。
観戦していた私もユン・チー選手の態度はいらいらしたのでスッキリしました(笑)
7位 ダニエル・ピュータス
白熱度:☆☆☆☆☆
注目度:☆☆☆
煽り度:☆
ダニエル・ピュータス選手は60㎏級や65㎏級で試合をしていた選手でISKAの世界タイトルも獲得したことのある猛者であります。
武尊選手は60㎏に階級を上げてトーナメントを制し王者となり、王者となっての初めての試合でした。
武尊選手は計量会場で「俺の対戦相手おらんくない?」と言い、関係者に「あれだよ」と言われて気づくほど、身体のサイズが違ったようです(笑)
リングにあがっても対戦相手との身体の大きさの違いがあったといっていました。
しかし、武尊選手は階級を上げたこともあり、パワーが大幅にアップ。本当にワンパンチで相手からダウンを奪いました。
相手は立ち上がるも、武尊選手の猛攻で連打を浴び再びダウンを奪いKO勝利となりました。この試合は正直武尊選手の連打の速さとパワーに驚愕しました。
武尊選手もプライベートで色々と苦労していた時期でもあり、顔の表情も強張って殺気立っていたのは記憶に残っています。
6位 大雅1
白熱度:☆☆☆☆☆
注目度:☆☆☆☆☆
煽り度:☆
この試合は新生K-1旗揚げとなった日に行われた試合です。
Krushの58㎏のチャンピオンの武尊選手と55㎏のチャンピオンの大雅選手の試合が行われました。
武尊選手はもともと58㎏で試合をしていたため、55㎏まで落とすのがかなりしんどかったようです。計量も再計量でクリアとなっております。
減量苦のせいか武尊選手は動きがあまりよくなく1R5分、2R若干大雅優勢という状況でした。大雅選手若干優勢という状況だったと思いますがバックハンドブローを見事に的確にヒットさせKO勝利しました。
この試合は武尊選手の煽り映像や紹介VTRで良く使われているので注目度は高いですし、計量級ならではのスピードのある試合でレベルも高くとても面白い試合でした。
5位 小澤海斗(初戦)
白熱度:☆☆☆☆
注目度:☆☆☆☆☆
煽り度:☆☆☆☆☆
この試合は新生K-1を一躍有名にした試合といっても過言ではありません。
小澤海斗選手は試合前の会見から超挑発的でありました。武尊選手はそれに対していらいらを隠せず、一触即発という状況でした。
試合前の決起集会で小澤海斗選手と2ショットがあった際に小澤海斗選手は武尊選手を突き飛ばし、武尊選手はそれに対して怒り首相撲で小澤海斗選手を転ばしました。(怖すぎでした)
記者会見と決起集会の動画再生回数はYouTubeで300万回再生以上されており、かなり注目をされることになりました。
試合は武尊選手が右の肋骨を骨折していたこと(後にわかる)もあり、KOとはなりませんでしたが、腹部への膝蹴り、ボディ打ちで相手の動きを止める等ポイントを取りしっかり勝利しました。
どちらかが攻撃を出す度に歓声が沸き上がる等会場は大盛上がりだったと思います。
4位 皇治
白熱度:☆☆☆☆☆
注目度:☆☆☆☆☆
煽り度:☆☆☆☆☆
人気・知名度ともにK-1でNO.2の皇治選手との試合です。
試合前からの煽りや新生K-1初の大阪大会ともあり、大きく注目をされました。(YouTube再生回数1000万回以上)
武尊選手と皇治選手は両者気持ちが強く、打ち合いになるシーンが多かったです。その為、試合の盛り上がりは半端じゃなかったです。
打ち合いになれば、武尊選手がほとんど有効打を当てて皇治選手からダウンを2回奪い勝利しました。
一方的な内容ではありましたが、皇治選手はダウンを奪われても倒れる事はなく気持ちのこもった試合となり、観戦した人に感動を与えました。
3位 ヨーキッサダーユッタチョンブリー
白熱度:☆☆☆☆☆
注目度:☆☆☆☆☆+
煽り度:
対戦相手のヨーキッサダー・ユッタチョンブリー選手は500年以上続くムエタイのラジャダムナン・スタジアム現役王者。
武尊選手はムエタイの本場、タイに修行していたこともあり、ムエタイ王者の強さを知っておりました。
現役のムエタイ王者との対戦という事もあり、格闘技ファンにとってはかなりの注目を集める試合だったのではと思います。
武尊選手は相手のスキの無さにインローを蹴る事しかできなく、ヨーキッサダー選手のミドル蹴りはとても痛く3発目くらいには手に力が入らなかったと言っておりました。
実際に試合後の会見では、前腕が大きく腫れあがっており、やばい蹴りであったことが分かります。
武尊選手はミドルに隙が無い為、ミドルにパンチを合わせる事ができないと思い1Rにローキックの後に隙があると気づきます。
考えていたとは言っておりませんでしたが、実際にダウンを奪ったパンチはローキック後のパンチでありました。
400戦以上やって一度もKOしたことがない相手からKOで勝利を飾る武尊選手はやはりスターだと思いました。
2位 大雅2
白熱度:☆☆☆☆☆+
注目度:☆☆☆
煽り度:☆☆☆
一度対戦経験のある大雅選手とK-1初代スーパー・バンタム級王者決定トーナメントの決勝戦にての試合です。
両者3試合目となる試合なんですが、この試合は互いに1試合目以上ともいえる手数と動きの良さがあり、観客は大盛上がりでした。
武尊選手は1Rにダウンを奪い、相手が立ち上がるとすかさず猛攻をしかけます。今まで見てきた試合の中で一番といっていいほどの手数で相手をゴングがなるまで殴ります。
2Rには大雅選手も復活して、武尊選手に有効打を当て、武尊選手も少し効いてしまいます。
3Rはお互い退く事なく打ち合い、武尊選手が再びダウンを奪いますが武尊選手も打撃をもらったりしますが、武尊選手が2度のダウンを奪っていることもあり圧勝となります。
これだけの手数を出せる武尊選手もすごいですし、大雅選手もダウンを奪われても最後まで戦いました。これ以上の打ち合いになる試合は今後見れないと思うような試合でした。
1位 レオナ・ペタス
白熱度:☆☆☆☆☆+
注目度:☆☆☆☆☆+
煽り度:☆☆☆☆☆
レオナ・ペタス選手とは武尊選手の怪我、コロナで2回試合が延期になっていたこともあり、両者のボルテージは上がっておりました。
この試合の下馬評は、武尊選手勝利とレオナ選手勝利という意見が同数かと思うくらい均衡しておりました。解説の魔裟斗さんもレオナ有利と言うくらいレオナ選手の直近の試合の仕上がりはすごかったです。
武尊選手と那須川天心選手の試合実現の大きな壁として、格闘技ファン、にわかファンからも注目を集め、格闘家からも注目を集めておりました。
1R序盤はレオナ選手のジャブ・ワンツーも距離になり武尊選手はパンチをヒットできないという感じで、カーフキックを使い相手を削るという感じでした。
レオナ選手と打ち合いになる展開では、両者ヒットをさせお互いにぐらつく場面もありましたが、1R終盤に武尊選手が渾身の左フックをヒットさせレオナ選手は後頭部から倒れます。
ゴングに助けられ2Rへといき、また打ち合う展開に武尊選手もパンチをもらいながらもダウンを奪い、最後は武尊選手の右フックでKOします。
コロナ禍で大きな声を出してはいけないと言われていたのですが、あまりの迫力に観客は大声を出しまくり(笑)試合後のSNSでは格闘家から賞賛の嵐でした。
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